モーデックには、技術チームが作成し、実際にエンジニアリングの現場で使用しているお役立ちツールがいくつかございます。その内で、一般的にも有用と考えるツールをここに紹介いたします。ご興味のある方はダウンロードしてお使いください。尚、これらのツールは動作保証をするものではありません。あくまでも個人の責任においてご利用いただけますようお願い申し上げます。
S-Y-Zパラメータ相互変換用スクリプト
形式: Perl スクリプト
Download: syz_conv.zip
Linux上で、データ入力からS-Y-Zパラメータ変換、de-embed処理、高周波特性計算の一連作業を連続自動実行するツール
半導体デバイスの高周波特性を評価・解析するには、ネットワークアナライザでの測定データ(Sパラメータ)を使用し、Y,Zパラメータに変換し、容量特性やゲイン特性を計算する必要があります。
その変換や計算のためには、ADS,IC-CAP,MATLAB等の高価なツールを使用するのが一般的です。しかし測定データが大量にある場合、GUI上で一つ一つデータを読み込んで処理するのは、単純作業の繰り返しで大変面倒でした。そこで、安価なプラットフォーム上でも簡単に大量データを処理できる本ツールを作成しました。本ツールは、測定データに限らず、PSpiceやLTspiceの結果解析にも応用できます。
モデル端子定義変更用プログラム
形式: .exe 実行形式ファイル
Download: mk_wrap_form.zip
SPICEモデルの端子並びを変更するためのラッピング(階層化)用ネットリストを作成するツール
電子デバイスメーカーや弊社・Model On !サービスなどで提供されるSPICEモデルについて端子定義を変更したい時ありませんか?
本ツールはそのような場合に役立ちます。
Model On !で提供するSPICEモデルは暗号化されているため、ユーザー様がモデルを編集することはできません。
そのため、端子並びを変更する代替手段として、提供済みモデルを階層化することを提案しております。
本ツールは、SPICEモデルの端子並びを変更するためのラッピング(階層化)用ネットリストを作成するものです。
本ツールを利用すれば、ユーザー様側でモデルの端子定義を変更し、ユーザー様がお使いのPCBエディタや回路シミュレーションでご用意したシンボルデータにアサインすることが可能となります。
SWRシミュレーション・ツール:定在波が生成される過程をアニメーションで表示
形式: Microsoft Excel マクロ
Download: SWR_Simulation_ver1_4.zip
定在波が生成される過程をアニメーションで表示するツール
新人:「先輩、高周波デバイスの仕様によく出てくるVSやVSWRってなんですか?」
先輩:「VSWRは電圧定在波比 (VSWR: Voltage Standing Wave Ratio)の略で、定在波の最小、最大の電圧比を表しているんだ。反射量を示す数値だよ。」
新人:「そんなこといわれてもイメージが湧かないですよ。じゃ定在波って何ですか、なぜ”定在”と言うのですか?」
先輩:「それは.....?(やばいこれじゃ先輩風吹かせられない!汗)」。
そんな先輩に使ってほしいのが次にご紹介するSWRシミュレータです。上記のリンクからダウンロードしてExcelで開いてください。
マクロを有効化して▷ボタンを押せば、設定した反射係数に応じて定在波のでき方をアニメーションで表示します。これにより高周波の進行波、反射波、定在波およびVSWRの概念を分かりやすく説明できます。使い方は同ファイルのReadmeシートを参照してください。