Vol.39 極低温(77K)でのCMOS測定とモデリングのご紹介

2009.11.26

近年、様々な国で高度情報化社会の波が高まってきておりますが、その情報化社会におきまして、人工衛星はテレビ放送、天気予報、遠距離高速大容量通信などの多分野で使用されており、今後その需要はますます増大すると思われます。将来の情報ネットワークの更なる高速化・大容量化に対応するために、衛星通信が候補として考えられておりますが、人工衛星にも当然のことながら半導体デバイスは使用されており、今までの通常の環境下(-40℃~150℃程度)での使用だけではなく、今後は宇宙空間での使用が更に見込まれます。
宇宙空間では地上とは異なり、真空であるため、日陰の部分はマイナス100℃以下にもなるという過酷な条件にさらされています。つまり、人工衛星に搭載された半導体デバイスは、過酷な条件下でも正常に動作することが求められます。
そのために、今後は極低温の液体窒素温度(77K)においても、今までのモデリングと同等の精度が回路設計に必要となることになります。

本案件は、海外のお客様からご依頼で、極低温(77K)での測定を行い、高確度の極低温(77K) CMOSモデリング技術を提供いたしました。弊社のモデリングにより過酷な条件下で動作する高信頼性のデバイスを効率よく設計することが可能になったとのお言葉をいただきました。

弊社では今までに通常環境下のCMOSモデリングだけに限定しましても

  • 45nmを越える最先端のBulk CMOS、SOI CMOS高確度モデリング
  • 65GHzを越えるミリ波CMOS高確度モデリング
  • 高耐圧デバイス・モデリング

と最先端デバイスの高確度モデリング技術を提供し、お客様にご満足を頂いております。

このように、弊社は他社では不可能と思われます様々な最先端デバイスのモデリングにも対応して参ります。モデリングでお困りのことがございましたら、どのような些細なことでも構いませんので是非弊社までお問い合わせいただければ幸いです。どのようなデバイスにもご満足いただけるよう対応いたし ます。