Vol.12 モーデック独自コンパクトモデルの研究開発を開始

2007.08.28

モーデック独自コンパクトモデルの研究開発を開始いたしました!

モーデック社ではモデリング・サービス、コンサルティングの過程で、様々な独自モデルを研究開発し、使用して参りました。
しかし、お客様のシミュレーション環境は様々で、どの市販シミュレータにも対応するためには、基本デバイスエレメント(汎用デバイスモデル、受動素子)を組み合わせ、変数に方程式を記述することでサブサーキットを作成する、マクロモデルにより開発してきました。
このマクロモデルは、使用するデバイスエレメントの数が多い場合には、シミュレーション速度の低下が起きるなどいくつかの欠点がございました。
これを解決するためには、コンパクトモデルとして作成することが必要となります。
そこで以前よりモーデックのUCB SPICE3f5ベースでWindows上で使用できる、MoDeCH-SPICEを用いてコンパクトモデル開発の実験を行って参りました。
特に高耐圧MOSFET(HV-MOS、LDMOS, DMOS)の高精度モデルについて注力して参りましたが、今現在ほぼ完了いたしております。次の段階としまして、多くの商用シミュレータがサポートする言語を用いてのモデルに変更することが必要で、このためにVerilog-Aを選択いたしました。
先月より、上記モデルのVerilog-Aによる開発を中国 清華大学大学院にて弊社研究部門取締役 Dr. Zhiping Yuの指導の下開始いたしました。本年中に開発完了の予定となっております。
完成後は本メルマガでもいち早くお知らせいたしますので、どうぞご期待ください。
また、皆様が開発、使用されているデバイスにおいて新モデル開発のご希望などもお寄せいただければ幸いです。