事例
モーデックが過去に実施したコンサルティング、モデリング、
設計支援の実績の一部を抜粋しています。
パワーデバイスの系統的モデリング手法の提案
モーデックからの提案
EMCを抑制するためのモデルベースデザイン(MBD)のため、モーデックは、新たに系統的なパワーデバイスモデリング手法を提案します。
系統的なパワーデバイスモデリング手法
パワーデバイスは高いdi/dt等の特徴により、特性が測定された環境に大きく影響されます。
モーデックは、データシートや測定結果を元にしたモデリング技術をべースに、
次の特徴を持つモデリング手法により、パワーデバイスの持つ課題を解決します。
- モデリングされたベンチボード上での過渡特性測定。
- 測定や物理解析によるパッケージ等、トランジスタ本体以外の部分のLCR抽出。
- 適正な負荷条件、適正な電源の使用。
- 収束性良く、高速なSPICEシミュレーションを実現するモーデック独自の等価回路ベースのトランジスタモデル。MOS、IGBT、SiC等のトランジスタ特性を忠実に再現。
- 完全にモデル化された測定環境の中で、対象のデバイス動作波形をシミュレーションし、デバイス本体をモデリング。
特性改善例
本手法でモデリングしたIGBT例を示します。
モデリング実行結果その1(RG=16Ω)
ゲートドライバとIGBTの間の、スイッチング特性調整用ゲート抵抗(RG)を16Ωに設定しています。参考モデルに対して弊社モデルは実測波形によく一致しています。
モデリング実行結果その2(RG=27Ω)
次に、同じSPICEモデルを使って、ゲート抵抗を27Ωにしてみました。参考モデルは誤差が拡大しているのに対し、弊社モデルは変わらずよく実測波形を再現しています。